フェラーリ 風を味方にVol.3 | グランテスタ

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フェラーリ 風を味方にVol.3


皆様、雨の日曜日ご自宅で寛いでいらっしゃる方も多いかと思いますが
昨日に続いて
好評の?「風を味方に」シリーズの続編をお届けします。

今回の蘊蓄は、フロント周りの気流処理について。

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フロントタイヤ後方のボディー形状カッコいいですが
何を目的にデザインされているのでしょう?

答えは
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車はエアロダイナミクスが大切 という話はしましたが、
走行中一番気流を乱すのが常に回転をしているタイヤ周りです。
上の画像でも解りますが、タイヤは回転することにより気流をグチャクチャに乱し
乱れた気流は大量にホイールハウス内に入り込み
結果揚力が発生し車体を浮かせてしまいます。
この現象は大きな問題なので何とか気流を整流しダウンフォースを発生させなければなりません。

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2017 F1 SF70H

F1カーでよく見かけるこれ、
バージボード と呼ばれるパーツです。
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812Superfastにも バージボードの効果を狙った処理が確認できます。
フロントバンパーサイドとタイヤ後方のエアロパーツがそれです。

フロントバンパー側面(黄色の流れ)を通る気流はタイヤに向かい流れ
タイヤで気流は乱れ揚力が発生します。
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バンパー開口部から入った気流(青い気流)はホイールハウス内の
赤い〇印からホイールハウスへ流れ込み、
ブレーキを冷却しながら
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フェンダーハウス内後方の赤〇からボディー側面へ
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高速で排出され、ホイールハウス内で発生した揚力を抑えながら
車体後部のリアスポイラーへと向かいます。
またフロントのアンダーカバーには
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青〇のフィンがタイヤ前方へ高速で気流を流し
タイヤ側面の気流を整えていきます。

この様な複雑な気流処理によりフロントのダウンフォースを発生させます。

なるほど ですね。

フェラーリの美しいデザインは全て機能から生み出されている事が
お判りいただけたでしょうか。

では、Vol.4でまたお会いしましょう。