Ferrari Technology Vol.4 | グランテスタ

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Ferrari Technology Vol.4


今回はGTC4ルッソやFFに採用されているフェラーリ独自の

四輪駆動システム(FFは4RM、GTC4ルッソは4RM-EVO)についてご紹介します。

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一般的な四輪駆動のシステムとしては、エンジンからの動力が

トランスミッションに伝わり、その後トランスファーや

センターディファレンシャルと呼ばれる装置を通して

前後輪への動力を分配しています。

 

しかしフェラーリの四輪駆動システムは、

動力を伝達する装置が前後にそれぞれ独立してあります。

後輪への動力は、他の12気筒モデルと同じFR機構です。

そして前輪への動力はエンジン前方(クランクシャフト前端)から

PTU(パワートランスファーユニット)

という、後輪とは別の装置を介して取り出されます。

 

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このPTUは一般的なトランスファーと比べると

非常にコンパクト(長さ170mm)で軽量(45kgほど)です。

 

このレイアウトは重量配分も最適で、GTC4ルッソ、FF共に

前47:後53 %

一般的な四輪駆動車の重量配分は

前52~60:後40~48 %

ですので、よりスポーツ走行に適した重量配分であると言えます。

 

四輪駆動として働くのは4速ギアまでで

それ以上の速度では余計な抵抗になるため

PTU内のクラッチが前輪への動力を遮断します。

 

また四輪それぞれにトルクの可変配分が可能です。

これは他メーカーでもあまり聞いたことがありません。

動力の取り出し口が2つあるから出来た画期的なシステムではないでしょうか。

 

 

このシステムは特許を取得しています。

フェラーリとしての個性を残したまま実現できた

技術的にも性能的にも素晴らしい四輪駆動システムなのですね。

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ちなみに4RMとはイタリア語の

Quattro Ruote Motrici

の略です。クワットロ ルウォー⤴ モトリッチ といった感じの発音で

Quattro=4 Ruote=車輪 Motrici=駆動 という意味でした。