Ferrari Technology Vol.14 | グランテスタ

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Ferrari Technology Vol.14


皆様こんにちは!今朝の長野市内の気温は-3℃ (^^;

かなり冷え込んできましたね。

今回は可変インテークトランペットについてご紹介します!

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このシステムが搭載されているのはF12tdfと812スーパーファスト。

インテークダクトに可動式のエアファンネル(トランペット)を装着し

エンジン回転数に応じてインテークダクトの長さを変化させるシステムです。

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ラフェラーリにも「連続可変式インレットダクト」という名で

形状は違いますが原理は同じシステムが搭載されています。

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F1エンジンにも採用されている技術で、(レギュレーションで禁止の年もあります)

エンジンの容積効率アップに絶大な効果があります!

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エンジン中央にあるパーツが可変インテークトランペットの

制御ソレノイドバルブです。

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何故インテーク側の通路を変化させる事がエンジンの効率アップに繋がるかと言うと

自然吸気エンジンでは、ピストンが下降する際に生じる負圧によって

空気を取り込むため、インテークダクトの太さと長さがエンジン特性に大きく影響します。

一般的にダクトが太くて短い方が大量の空気をスムーズに取り込めるため

高回転域ではパワーを引き出しやすくなります。

反対に細くて長い場合は通過する空気の流速が上がるため

低回転域(空気量が少ない時)でのトルクを引き出しやすくなります。

 

この低回転域と高回転域で両方の特性の良いとこ取りをしたものが

可変インテークトランペットです!

(通路の太さは変わらず、長さを変更させるシステムとなっています。)

すべての回転域で出力とトルクを強化します。

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エンジンルームを眺めていると気付いた事があります。

F12のエンジンにあったインテークプレナム先端に付いている

大きなレゾネーター

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本来、吸気音を小さくするために装着される事が多い部品ですが、

F12では空気の脈動効果を利用し、低速トルクを増やす役目がありました。

 

812スーパーファスト、F12tdfのエンジンでは、

プレナムからレゾネーターが無くなっています。

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可変インテークトランペットがインテークダクト内の

圧力波の変動を制御して低速トルクを補う事が出来ますし、

プレナムの構造を改善し最適化させた事もあって

インテークラインのレゾネーターを取り去ったのだと思われます。

これによりエアクリーナーからエンジンまでのインテークラインの

空気流の抵抗が軽減されエネルギー損失の削減に繋がりますね。

 

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自然吸気エンジンの真価を引き出すためには、

なくてはならないシステムですね!

 

加賀谷