Ferrari Technology Vol.11 | グランテスタ

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Ferrari Technology Vol.11


皆様こんにちは。今回は488に搭載されている

V8 3.9L(1気筒当たりの排気量が488cc)型式「F154CB」

ツインターボエンジンのターボチャージャーに注目してご紹介したいと思います!

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ターボはツインスクロールターボチャージャーが採用されています。

4in2エキゾーストマニホールドにより、4つのシリンダーから伸びたマニホールドは

点火タイミングの異なるシリンダーのマニホールドと合わさり

2つの排ガス通路がターボチャージャー内のタービンに導かれます。

(片バンクの点火順序は1→3→4→2なので、1と4、3と2が合わさります)

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タービンへの排ガス通路が1本ではなく2本設けてある事で

1本当たりの通路を細く出来、排ガスの流速を上げられます。

すると低回転域からターボを効かせる事が可能になり

レスポンスも良いのでターボラグを感じさせません。

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また高回転域であっても排気の流れが干渉し合う事がないので

大きなパワーも得られます。

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フェラーリはこれに可変トルクマネージメントという電子制御システムを組み合わせました。

低速ギアの時に無駄に大きなエンジントルクをかける事を抑え

シフトアップするにつれてトルクを増加させるよう制御します。

最大トルク760N・mは7速ギアで発生します。

 

こちらはタービンとウェイストゲートバルブの写真です。

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タービンはカリフォルニアTのものより大きくなりましたが、

チタンとアルミの合金によってより軽くなっています。

ウェイストゲートバルブは状態に応じて排ガスをバイパスさせるもので、

ターボの制御に大きな役割を果たしています。

 

 

走行中ターボのデータは専用スイッチにてディスプレイに表示する事が出来ます。

ブースト計(bar)

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主に加速時などで過給圧が上昇すると数値が大きくなります。

 

ターボレスポンス(%)

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エンジン回転数に応じたエンジンの反応速度を表しており、

エンジン回転に比例して数値が大きくなります。

 

ターボ効率(%)

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燃料消費量に対するトルク要求(負荷)により計算され

燃料消費量に対して大きなトルクが発生していると(効率が良いと)

数値が大きくなります。

約2000rpmや4000~5000rpm時が特に数値が大きくなると思います。

 

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このエンジンは2016、2017年と連続して

インターナショナルエンジンオブザイヤーに選ばれています。

賞の上位はほぼターボエンジン車が占めていましたが、

その中でも特に優れたターボエンジンだと評価されたわけですね。

 

 

加賀谷