Ferrari Technology Vol.12 | グランテスタ

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Ferrari Technology Vol.12


皆様こんにちは!

今回は「4WS」(後輪操舵)についてご紹介したいと思います。(RWSとも言います)

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現行モデルでは

GTC4ルッソ

GTC4ルッソT

812スーパーファスト

に採用されています。

ステアリングの切れ角や車速に応じて後輪をステアさせる機能です。

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この機能自体は真新しいものではありません。

4WSは1980年代に国産メーカーが初めて採用しました。

その後、次々と他メーカーも採用していきましたが

・機構の複雑化

・重量アップ

・コストアップ

・慣れ親しんだ感覚と異なるクセのある動き

などから徐々に姿を消していきました。

2000年代からは電子制御技術が進化してきたため

また高級車を中心に採用するモデルが増えてきています。

 

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812スーパーファストでは、この4WSに

ブレーキコントロール、電子ディファレンシャル、

電動パワーステアリング、出力制御などを連携させ

PCV2.0(バーチャルショートホイールベース)

という俊敏性や旋回性を向上させたシステムを搭載しました。

(バージョン1.0はF12tdfに採用されています。)

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812スーパーファストはフロントタイヤサイズが先代モデルと比べて20mmもワイドになっています。

これによってコーナーリング速度を向上出来る分、(アンダーステアになりにくい)

車両挙動の影響を大きく受けやすくもなり安定性が損なわれる事があるので、

バーチャルショートホイールベースを採用し安定性を高めたようです。

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この図がリヤアクスルに付いているアクチュエーターです。

2種類のセンサーからの信号により内部のモーターを回転させて

ロッドの長さを変えてステアさせています。

と言っても、ほんの数mm単位です。(最大押し出し距離は6.5mm)

ちなみに逆位相(前輪とは逆方向に後輪をステア)として作動するのは

時速1~10km/hの範囲でステアリングの操舵角が300°以上の場合となっています。

 

 

バーチャルショートホイールベースの導入により

アライメントのトー調整は

フェラーリ専用テスターにて左右の後輪を個別に調整する事が可能になりました。

メカニックとしては作業する時に少々手間が省けそうです。

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加賀谷